ギゲン歳時記

四季折々の出来ごと日記

学び直し

今日もいい天気になりそうです。

 

さて、春先になると学校の在り方や教育改革の話題や部活等色々と話は事欠きません。

そんな中札幌市に、ある学校が開校したと言うニュースが流れました。

それは学び直しの期待を胸にを、タイトルに道内初となる公立の夜間中学校が札幌に

開校したのです、そして66人が「学び直し」に一歩踏み出したのです。

4月19日に札幌中央区に開校した札幌市立星友館中学校は、道内初の公立夜間中学校

様々な理由で十分な義務教育を受けられなっかった10代から80代までの66人が入学した

開校式には札幌市長も出席し「一人ひとりが主人公となり、さらなる活躍を期待して

います」と祝辞を述べていた。80代女性は「あまりきちっと勉強していなかったんで

ですね。農業を手伝いながらなので、いま夜間中学校に入学できて嬉しい」

また中学校に通えなっかったという30代女性「いじめとかもあり、不登校になりました

将来は、不登校とかで困っている人達を支える仕事に就けたらいいなーと」

モンゴル出身の50代女性「正しい日本語を覚えたい、友達が出来たらいいなと思ってい

ます。」とそれぞれ思いを語りました。

札幌市立星友館中学校開校案内には

・昼間の中学校と同じ教科書について学ぶ、公立夜間中学校です。

・週5日、平日の夜間(午後5時半~午後9時10分)に学習します。

・定められた課程を修了すると、中学校の卒業資格が得られます。

・授業料はかかりません、必要なお金は、月500円程度です。

・費用について不安のある方は学校に相談ください。

・外国籍の方は学習の理解を支援するために、必要に応じ日本語の支援を行います。

札幌市立星友館中学校は札幌市民のほか、近隣11市町村の住民も通えます。

札幌市中央区南3条西7丁目の、資生館小学校の中にて開校しました。

 

少子高齢化の中、子供は高校まで義務教育になんて思っている私ですが、就学する

気持ちと、生活の中に生かそうとする気概には頭の下がる思いですし素晴らしいこと

ニーズと期待の高い夜間中学校ですが、開校に向けたシンポジウムと説明会に参加した

札幌市民の方のお話では、「小さいころから引っ込み事案で、小学校の3年生の頃から

不登校になってしまい、中学校には入学式しか行けなかった、最初勤めた会社は3ケ月

でやめた。計算のやり方がよくわからず、商品の在庫管理や発注が上手くできずにいた

仕事するには計算が出来ないとだめだと思い知った、基礎から学び直したいと考えて

色々さがした末に見つけたのが、市民が運営する自主夜間中学「札幌遠友塾」でした

この塾へは、2017年から通い始め、塾のスタッフが温かく年上のほかの受講生との会話

も楽しく、苦手の数学に取り組み計算もできるようになったし英語の授業も新鮮だった

今後は、星友館中学校に入って今度は学生生活を送りたいと願っていると!」

 

札幌遠友学校については、札幌市民の優しさや勉学の機会を確保する意気込みが感じら

れることが以前にありました。

私が札幌に居住していた頃、札幌地下空間の展示スペースで遭遇した人達のことです。

それは、札幌遠友夜学校記念館に隣接の公園を想像して描く、と題した自分のHPの

書き込みにありますが、そのまま書きますと平成26年春に、札幌地下歩行路の中に展示

してある記念館建設のコンペの作品に遭遇「札幌遠友夜学校記念館」建築の設計公募

作品の数々と入賞作品です。最終的にはアメリカの方が1等賞を取られ採用されたよう

です、その素晴らしい作品の数々にも目が行きましたが、それらの趣旨を説明して

頂いた「新渡戸稲造と札幌遠友夜学校を考える会」のスタッフのご婦人からこれらの

展示の経緯と趣旨を聞き、新渡戸稲造先生の教育活動に感服しました。お話は今から

120年前、明治27年当時札幌農学校教授であった新渡戸夫妻は資材を投じて札幌農学

校の学生や教授らと共に、遠友夜学校を創設しました。

その学校は、昼間は仕事で学校に行けない子供や青年たちのために無償ボランティアで

運営され、昭和19年まで50年間続いた夜学校でした、そこで学んだ子供達は数千人に

のぼるそうです。この学校では、師弟愛や子供同士の友情が大変豊かで、自主的に学び

課外活動も活発だったそうです

頂いた案内には、元生徒92歳の寄稿や当時の時代背景やご苦労がありましたそして先生

(北大生)の熱心さも伝わってきました。現代は、ある意味恵まれた時代とは言えます

が、当時の先生と生徒の純粋な心と、毎日早くから働き仕事に追われながらも学ぼうと

する姿を思い浮かべて遠友夜学校で学んだ人生の先輩の「今」に思う気持ちを想像して

自分勝手に公園を描いて見ようと思いました・・・・・・・・以下省略します

 

学ぶことへの喜びや、個性を引き出す教育の在り方を今一度考えさせられます。

そして新渡戸先生や農学校の先生達の心意気が、今に引き継がれ開校に至ったと

考えられますし、強い学ぶことへの活力は時代が変わりグローバルな状況になった

昨今ですが、遠友夜学校があり星友館中学校がある歴史を感じます「頑張れ」です。

その当時書いた平面図(実際の設計は札幌市が行う)

新渡戸稲造記念館の様子