ギゲン歳時記

四季折々の出来ごと日記

植物効果!

今まさに、大変なコロナウイルスによる行動規制のあるご時世、家にいることも

多くなりますし、住宅の換気も考えないとなりませんそこでお住まいに一鉢又は

一本の植物を置いて、植物の持つ効果を楽しみながら試してみませんか!

そこで植物の効能を紹介してみたいと思います。

1、森林力効果でリラックス

植物が出しているフィットンチッド(樹木から出ている揮発性の香り成分)には

殺菌・消臭・防虫効果があります。したっがって病原菌やウイルスに対しても強い

抗菌・除菌力も持っています。森林の多い森の中には色々な生物がいるのに嫌な

臭いがしませんこの消臭力が、フィットンチッド植物の持っているパワー効果です。

「フィットンチッド」とは

フィットンチッドとは、植物から発散させられる香り成分テルペン類等の揮発性

物質であり、植物はその生命を維持するため、また自らの成長を、促すために

フィットンチッを幹や葉から大気中に放出しています。

森にはその森特有の匂いがあります、森の良い香りを形作っている主成分はテンペン

類です。匂いの物質には、血圧低下や鎮静効果があり、アトピー体質の子供が檜の

フローリングに接し始めて、1週間後炎症が消えた事例も認められています。

また製材室のテンペル濃度は、森林内の50倍程で製材所に喘息の子供を連れて行くと

その症状が、和らぐと言われています。

このフィットンチッドは観葉植物を含めあらゆる植物から放出されています。

2、室内の空気清浄、加湿機能

植物は、光合成の働きで、二酸化炭素を吸収して酸素を増やしてくれます。

そして、空気中の有害物質(ホルデアルデシド・トルエン・アセトン等)を吸着

分解して濾過する働きがあります。

植物が発するマイナスイオンには室内の塵や埃を除去し空気をきれいにして、天然の

空気清浄の役割もあります。根から吸い上げた水分を葉から蒸散させ乾燥を防ぐ

加湿効果も期待できます。

マイナスイオンは、身体の酸化を抑え、疲労を防ぎ免疫力アップ)

3、眼精疲労回復効果

植物の緑色(目を休めるに適した色)は、視覚疲労を解消し回復効果があると言われる

植物を見ていると、大脳皮質の活動が活発になりますし、乾燥防止効果による

ドライアイも軽減される効果もある。

4、植物による癒し効果

植物を育てる行為は、ストレス軽減に大きな働きと癒し効果が生じます。

育てる過程において、ゆっくり変化して小さな蕾が大きくなり花が咲き手を掛けた分

成長を見せてくれますし、花も野菜も収穫によって達成感による癒しを実感できます。

 

千葉大学 斉藤先生の「植物と薬と人間」より

植物の生態を知る上での、解説がありましたので紹介します。

植物の化学成分を、薬として使ってきた人類、現在使用されている薬の多くは、植物

成分が基になっています。しかし植物の側から見て、植物は私たち人間に恵みを与える

つもりでこれらの薬となる化学成分を作っているのでしょうか、自然の恵みもたらして

いると考えているのは、一方的に人間の側から見た勝手な思い過ごしではないでしょ

うか、植物からの贈り物と思われている植物の化学成分は、実は植物側から見れば

人間に与えようとしている訳でなく、むしろ反対に、植物が人間等の捕食者や外敵

から自らを守る為に進化した、生き残り戦略でした。

動物とは違って、動かないを生き方を選択した植物は、三つの生存戦略を発達させ

第一は太陽エネルギーを使って空気中の二酸化炭素と土からの無機物によって必要な

有機化合物を自ら作る、光合成という働きを持ちました。これにより植物は生存に

必要なエネルギーと物質を他者に頼らず、自ら生産する道を確保しました。

第二は、その光合成によって作られた、比較的単純な化合物から、より化学構造の

複雑で多様的な成分を作り、外敵やストレスから身を守る事でした。

多様な成分は他の生物に働きかけ、ある時は強い毒となり、植物の身を守る事でした。

第三は、受粉を助ける昆虫を、花に引き寄せる為、香りや色の付いた化学成分を作る

様に進化しました。これらは、いづれも植物が動かないと言う生き残り戦略に基づき

エネルギー確保、外敵からの防御生殖と言う、生物の基本的な機能を確保した進化

であります。

こんな植物の生き方から、発生した働き効果が、私たちの生活の助けになる効能に

繋がっていることが、わかりました。ぜひ観葉植物を我が家にも一本です。

今、コロナウイルス感染で大変な時期、これからも気を許せない時期くれぐれも、

ご自愛ください、植物のしたたかさを思いながら、早い終息を願うばかりです。

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